海外旅行保険など、旅にまつわるトラブルは、なんとかなるさで乗り切ろう

海外旅行保険に関する相談があった

いぜん、海外旅行中の方から、海外旅行保険加入時に関するトラブルに対する質問を受けたことがありました。代理店から説明された保険内容と実際の内容が違っていたのですが、すでに海外に出かけているため、どうしたらいいのかという内容のものでした。

この例のように、海外の旅をしていると、日本ではありえないようないろんなトラブルに遭遇します。まずは隗より始めよで自分の例で説明してみます。

運送会社に依頼して、海外に小荷物を送ったのだけれど

日本を出発する際、出発前日に、ある準大手の民間業者を使って小荷物を海外の滞在予定先に送ったことがあります。ところが、滞在先に着いて1か月してもその小荷物が届かない。変だなあ、あれどうしたんだろうと思い、その業者に電話で確認したところ、もうじき届くと答えました。それからもいっこうに届かないから、再三問い合わせたところ、別の都市に送られ、そこの空港どまりになっていました。そして、その業者の担当者いわく(たぶんニヤニヤしながら)そこまで取りに行ってくれ。

最初は悪い冗談かと思いましたが、いたって本気、100%本気なのです。異国にいるぼくにはどうせ何もできんだろうと、明らかに舐めた対応でした。しかも、その別の都市というのは近くの都市ではなくて、飛行機で2時間も離れたところでした。

お前じゃ話にならんからと、上司に代わってもらったものの、その上司もまったく同じことを言う。帰国したら、お前の会社に文句を言いに行くからなあと電話口で話したものの、どうぞ、どうぞ、お待ちしておりますよ・・・ですよ。こんな調子なので全く話にならない。こんな馬鹿を相手にしていても時間の無駄と考え、その業者の大口取引先を調べて、その中にぼくの大学時代の友人の勤め先をみつけ、そのルートからその業者の役員へクレームをいれました。効果はてきめんでした。

外国人の入域許可が必要だったのだが

たとえばまた、ぼくは日本人の一般旅行者が決して踏み込まないような地を目指していたため、そのようなところは外国人に対して門戸を開いておらず、その国の政府や地方政府の許可がないと入れない地域だったりします。そのため、入域許可をもらうべく政府の出先機関や地方政府の窓口へ申請に行く。たまたま同じ許可をもらいに来ていたスウェーデン人には即日許可が下りたのに、ぼくに対しては1週間後にもう1度来てくれです。合点がいかないと思いながら、その庁舎を出て、道路上を歩き出したとき、先ほどの担当官が走り寄ってきて、ちょっと話があるという。話を聞くと、賄賂の要求です。今すぐにこれだけ出せば(日本円にして2万円くらいだったかなあ)明日許可するというような話でした。フムフムとぼくは聞いていましたが、内心はハラがたって仕方がない。滞在先のホテルからその国の日本大使館に電話をいれ、大使館員に事情を話しました。

「そうか、それはひどいね。」
「ひどいと思うなら、助けてくださいよ。せめて名前だけでも出してよろしいか。」
「それくらいならかまわない。」

翌日、その賄賂役人がいるところへ出かけ、その役人をみんなが見ているところで指差して批判しました。その賄賂役人の上司らしき人物に向かって、この国はこんなことで賄賂を要求するのか。それが習慣なのか。日本大使館に昨日連絡し、それは由々しきことだとの見解だ。外交問題にも発展しかねないぞなどと、ぼくの下手くそな英語で思い切りまくし立てました。その上司は、そんな習慣はないし、それは許されないこと。お前の許可願いについては今すぐ許可するから、部下の不手際は許してくれとなりました。

大人の処世術というやつが海外での日本人の評価を貶めている

事情通によると、日本人はそんなときは不承不承でも賄賂を払って解決し、それを不当だなどと騒いだりしない。しかし、人権意識の高いヨーロッパ人だと必ずしもそうはいかない。その差が、スウェーデン人との対応の違いになって現れたのだろうとのことでした。要するに、日本人は目先の利益しか考えない、人権意識の低い、低民度の国民だと小馬鹿にされているわけです。

為政者など相手が強そうな奴には畏まり額づくが、反面、弱そうな奴には居丈高に傲慢に振舞う。そういう日本人の大人の処世術が海外での日本人評価につながり、トラブルの一因になっているのです。ネットをみていても、目先の利益しか考えないそんな連中ばっかり。オトコの美学からしてこういうのはみっともない。ぼくはもう大人には期待していません。若い人に、そんな愚劣な日本人には決してなってほしくないなあと思います。

トラブルを解決すると、自分が大きくなったと錯覚できることが旅のよさ

海外の旅って、トラブルはつきものだと思ってください。そして極論すれば、そのようなトラブルを解決しながら旅を続けるというのが旅の楽しさのひとつくらいに思ってほしいと、ぼくは今にして回想しながらそのように思います。ひとつトラブルを解決するごとに自分が一回り大きくなっていく。本当に大きくなったのかどうかわかりませんが、そのように錯覚できるところがやはり大きいと思います。トラブルを楽しめとは明らかに言いすぎですが、あまりそのことにばかり気がいって、夜も眠れないのではせっかくの旅も台無しです。殺されそうになったわけでもないし、まあ、なんとかなるさという気持ちが大事です。

航空機搭乗時に預けたスーツケースが紛失した場合

海外旅行保険についてとりあげたので、よく問題になる荷物の誤配達等による紛失について触れておきます。

海外旅行保険としましたが、正式には海外旅行傷害保険のことです。当保険は、死亡・後遺障害を除いて、他の傷害保険などの「定額給付」ベースでなく、「治療実費」ベースであることが最大の特徴だといわれています。また、当保険は「基本契約(普通約款)+各種特約」で構成されており、保険金支払件数でみたばあい、「基本契約」に基づく支払よりも、「特約部分」での支払件数が多いのが特徴です。そして、荷物の紛失を担保するのは「携行品損害担保特約」です。旅行中に、偶然の事故によって携行品について生じた損害に対し保険金を支払うものです。航空機搭乗時に預けたスーツケースなどが、最終目的地で手元に戻らず紛失した場合も含まれます。

保険調査上の注意点

①1点の請求単価が3万円以上のものについて、購入の事実を証する書面を取り付ける。

②航空機搭乗時に預けたスーツケース等が最終目的地の空港で見つからず、行方不明になった場合は、例外的に有責措置にする。すなわち保険金を支払う。

ただし、この場合、途中の空港で降ろされている可能性もあるため、しばらく保険金給付を保留にする。そのため、保険金支払に際して航空会社からの連絡を待つ。それでも見つからない場合は紛失としてその証明書を発行してもらった上で、保険金を支払う。この場合は、航空会社は、運送約款に基づいて(重量基準)、一定額の賠償金を支払うので、超過部分が保険支払いの対象になる。航空会社に対する求償権代位の念書を取り付ける。

蛇足

ぼくの場合は、搭乗中に預けた荷物の紛失でなくて、日本から海外へ運送会社を使って送った荷物の紛失なので、ちょっと違いますが。ところで、そのフトドキな運送会社はどこだったのか、覚えていればここにもちろん書きますが、会社名を忘れてしまったのです。カタカナ表記だったこと、オリンピックの短距離のスケートにその企業名を見かけたことがあったように思いますが、今はつぶれたためなのか企業名を変えたためなのか、それらしいのが見つかりませんでした(苦笑)。
 

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突然、交通事故にあわれた被害者は、怪我をされたり、車を破損などされたりして大変なことです。その損害の賠償をしてもらうために、これから、加害者そして加害者側の損保担当者を相手に示談交渉を進めなければならなくなります。しかし、交通事故は人生でそう何度も経験するわけではありません。なにをどのようにしたらいいのか途方に暮れてしまうのがふつうです。

ところが、事故被害者がまず相手にするのが加害者であり、そして、実際は加害者側損保の担当者です。損保の担当者はそのことで生計を立てているいわばプロであり、百戦錬磨で鍛えた知識と経験があります。かたや、知識も経験もほとんどない事故被害者。そんな素人がプロ相手にどのように交渉していったらいいのでしょうか。

交通事故に詳しい弁護士が知人にいるような幸運な方は別にして、たいていの方は途方に暮れてしまうことでしょう。一昔前は、素人とプロの交渉ごとということにふつうはなって、プロの思い描くストーリーどおりに押し切られるのがふつうでした。しかし、ネットが発達した現在、示談交渉を進める上での情報がネットを検索すればあふれかえっています。が、その情報は正しいものもあれば正しくないものもある。玉石混淆です。それらの情報に接した事故被害者にとって、どの情報が正しくて信頼できるのかがまずわかりづらいし、自分だけでは手に負えなくて、調査や交渉ごとをだれかに任せることも時に必要になってきます。が、ネット上には、われこそは事故被害者のためだと謳っているものばかりなので、実際にいったいだれを信頼したらいいのかわかりません。

知識とは中立なものであること

ここで注意してほしいのは、情報の正確さもさることながら、その情報(知識)そのものが中立なことです。

昔、東大卒が多い自民党が間違えるはずがないと豪語している自民党支持者に会ったことがあります。ぼくは苦笑するしかありませんでした。たしかに東大卒は勉強をいっぱいしているわけだから、その知識量も多くかつ正確だといえるかもしれません。ただ、知識それ自体はあくまで中立なものであり、どちらにも役に立つ武器なのです。したがって、その正確でたくさんの知識をどちらの側に使うかにある。わかりやすいたとえ話をしてみましょう。

知識は刀という武器と同じ

hitininnno
その昔、武士という職業が存在しました。この武士は帯刀を許された職業のことであり、刀の専門家です。殿様を頂点にして、殿様に雇用され、殿様を守るために武器である刀の技術を日夜みがいていた。

この武器である刀自体は殿様を守るためにも使えるし、農民に加勢して殿様に刃向かうためにも使えます。しかし、悲しいかな、現実は殿様を守るために使われた例が圧倒的に多く、農民に加勢するために使われた例など不幸にしてきわめて少なかった。ごく稀に後者のような武士が現れますが、こういう武士こそ庶民にとっての英雄であり、「七人の侍」はまさにそのようなタイプの武士たちでした。

利益が一致しているか相反しているかが重要

したがって、問題はその使い手自身にあります。使い手がどちらの側に立つかで知識もそれぞれの側の武器になる。そして、その使い手がどちらの側に立つかは双方の利益が一致するか相反するかでふつうは決まってきます。

この、肝心要のことを説明したサイトが皆無といっていいほどにみあたらないのは不思議なことです(というか、あえて否定しているサイトさえいくらでもみつかるくらいです)。

記事を読んでいただければたちどころにわかることですが、当事務所は「立場」を鮮明にしております。あえて鮮明にしているのは、人間や社会に対する見方は、その人自身の立場から自由にはならないからです。中立を装うことは考察を浅くし、論旨を不明確にする。「立場」のない「立場」などありようがない。当事務所の立場は、ぼく自身が社会的弱者であるため、弱者の立場に徹することです。ぼくのような弱虫は「七人の侍」のようには決してなれないけれど、せめてその心意気だけでも真似して、社会的強者に阿らないようにしたい。そういう気持ちで当サイトをたちあげました。よろしくです。

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