注文していた赤本等が届いた

【赤本というと、世界的にはこっちだろう。文化大革命があった60年代にこの小さな本は猛威を振るった。しかし、その20年後には、中国の外国人向けの露店の棚の隅っこで売られているのをぼくはこの目で見た。個人の神格化などたいがいは20年もすればその呪縛から解放されるものだし、呪縛から解放されている証拠を見せ付けられて、ぼくは気分がよかったが、この本自体には興味がなかったので買わなかった】

実をいうとこの3日間ほど風邪のためにほぼ寝ていた。「寝ていた」というのは半分は比喩だが半分は本当だ。自宅にいるときはほぼ寝ていたし、この3日間、仕事を休んだわけでもないが、仕事場でもほとんど寝ていたからである。仕事場で寝れるのかと疑問に思った方がおられるかもしれないが、中学校や高校のころでも授業中聴いているふりをして実際寝ていたことってあるでしょ、あの要領です(苦笑)。本当は休みたかったが人がいないのだから、これはやむをえないことだった(注)。

(注)

日本人の労働環境の劣悪さ、たとえば労働時間の規制が36協定を介して骨抜きにされていることとか、有給休暇の消化がなかなか進まないことなどに象徴されるような休みづらさなど問題が山のようにある。そのうちの有給休暇についてだが、ぼくがよく訪問させていただいているhamachanブログの「年次有給休暇のそもそも」がたいへん勉強になった。そしてそこのコメント欄にも注視してほしい。アジア各国の休暇法制について教わることができたことと、低賃金に甘んじ、働きすぎの日本人労働者の本来であれば味方であってもいいはずの社労士がバカ丸出しのコメントをいれている。社労士というのは受験用の予備校本しか読まないのだろうか。こんなバカなコメントを入れているから社労士悪者論が跋扈するのである。

 

本日の午前中まで寝る以外に起きていること自体がしんどかった。しかし、午後からまだまだ本調子とはいえないが、少し楽になった。そしたら、1月中に注文していた赤本が本日届いた。赤本というのは「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」のことで、

こういうやつだ。今年のもふくめ昨年・一昨年の3年分を注文していた。

調査会社にいたころは会社においてあったが、ほとんど見ることもなかった。ところが、交通事故分野で著名な小松弁護士が、この本を交通事故賠償に関する情報源の宝庫みたいに絶賛されているのを知って以来、毎年、2月くらいになるとこんどこそ買おう・買おうと思ってみる。しかし、懐具合の関係もあって、これまで買いそびれていた。だから、ぼくはこれまで1冊も持っていなかった。

ところが、ぼくのところの相談者の中には、相談者の主張を否定するために、相手弁護士が赤本の講演録編から引用していたので、これはやっぱり目を通しておきたいと思った。で、3年分を思い切って注文した。3年分注文すると3000円+3000円+2800円+700円。しめて9500円なり。

今年度の分もふくめ3年分の講演録編目次だけご紹介する。
【2015年】
□最近の東京地裁民事交通訴訟の実情
□損害賠償額の算定について
①責任能力の有無が微妙な年齢の未成年者が自転車事故を起こした場合の親権者の損害賠償責任
②運行供用者責任(バス乗降中の事故)
③オープン・エンド方式のオペレーティング・リース契約を中途解約した場合,ユーザーが負担する中途解約違約金について
④映像記録型ドライブレコーダに記録された情報と交通損害賠償訴訟における立証
□交通鑑識活動による事案の解明について

【2016年】
□最近の東京地裁民事交通訴訟の実情
□損害賠償額の算定について
①時間的,場所的に近接しない複数の事故により同一部位を受傷した場合における民法719条1項後段の適用の可否等
②後部座席シートベルト,チャイルドシート不装着の場合における過失相殺
③入院付添費について
□胸・腰椎の疾患と外傷

【2017年】
□最近の東京地裁民事交通訴訟の実情
□損害賠償額の算定について
①被害者死亡の場合における近親者固有の慰謝料
②物損(所有者でない者からの損害賠償請求)について
③心因的要因を理由とする減額
□自動車の構造と修理技法

それ以外にもいくつか本を注文したがそれらも届いた。


このところ、頭部の後遺障害についての相談がちょっとだが、増えてきた。高次脳機能障害とかPTSDとか。ぼくの所持している医学書は総じて古い。頭部外傷に関するこの「標準脳神経外科学」もさすがに古すぎた。そろそろ買い替えどきかと思い、新しいのを購入した。ただし、お金がないから最新版ではなくて、2011年のものである。古本で1000円ちょっとした。
 

徒手検査方法におけるエビデンスの書籍といえば、類書は存在しないらしく、この本だけである。古本で安くなるのを狙っていたものの、いつまで経ってもぜんぜん安くならない。とうとう痺れを切らして思い切って買った。ほぼ定価に近い値段だった。ぼくのような貧乏人にはたいへん痛い出費である。
 


まだ本調子ではないが、なるべく早く通常運転に戻したい。

 

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当事務所の立場

突然、交通事故にあわれた被害者は、怪我をされたり、車を破損などされたりして大変なことです。その損害の賠償をしてもらうために、これから、加害者そして加害者側の損保担当者を相手に示談交渉を進めなければならなくなります。しかし、交通事故は人生でそう何度も経験するわけではありません。なにをどのようにしたらいいのか途方に暮れてしまうのがふつうです。

ところが、事故被害者がまず相手にするのが加害者であり、そして、実際は加害者側損保の担当者です。損保の担当者はそのことで生計を立てているいわばプロであり、百戦錬磨で鍛えた知識と経験があります。かたや、知識も経験もほとんどない事故被害者。そんな素人がプロ相手にどのように交渉していったらいいのでしょうか。

交通事故に詳しい弁護士が知人にいるような幸運な方は別にして、たいていの方は途方に暮れてしまうことでしょう。一昔前は、素人とプロの交渉ごとということにふつうはなって、プロの思い描くストーリーどおりに押し切られるのがふつうでした。しかし、ネットが発達した現在、示談交渉を進める上での情報がネットを検索すればあふれかえっています。が、その情報は正しいものもあれば正しくないものもある。玉石混淆です。それらの情報に接した事故被害者にとって、どの情報が正しくて信頼できるのかがまずわかりづらいし、自分だけでは手に負えなくて、調査や交渉ごとをだれかに任せることも時に必要になってきます。が、ネット上には、われこそは事故被害者のためだと謳っているものばかりなので、実際にいったいだれを信頼したらいいのかわかりません。

知識とは中立なものであること

ここで注意してほしいのは、情報の正確さもさることながら、その情報(知識)そのものが中立なことです。

昔、東大卒が多い自民党が間違えるはずがないと豪語している自民党支持者に会ったことがあります。ぼくは苦笑するしかありませんでした。たしかに東大卒は勉強をいっぱいしているわけだから、その知識量も多くかつ正確だといえるかもしれません。ただ、知識それ自体はあくまで中立なものであり、どちらにも役に立つ武器なのです。したがって、その正確でたくさんの知識をどちらの側に使うかにある。わかりやすいたとえ話をしてみましょう。

知識は刀という武器と同じ

hitininnno
その昔、武士という職業が存在しました。この武士は帯刀を許された職業のことであり、刀の専門家です。殿様を頂点にして、殿様に雇用され、殿様を守るために武器である刀の技術を日夜みがいていた。

この武器である刀自体は殿様を守るためにも使えるし、農民に加勢して殿様に刃向かうためにも使えます。しかし、悲しいかな、現実は殿様を守るために使われた例が圧倒的に多く、農民に加勢するために使われた例など不幸にしてきわめて少なかった。ごく稀に後者のような武士が現れますが、こういう武士こそ庶民にとっての英雄であり、「七人の侍」はまさにそのようなタイプの武士たちでした。

利益が一致しているか相反しているかが重要

したがって、問題はその使い手自身にあります。使い手がどちらの側に立つかで知識もそれぞれの側の武器になる。そして、その使い手がどちらの側に立つかは双方の利益が一致するか相反するかでふつうは決まってきます。

この、肝心要のことを説明したサイトが皆無といっていいほどにみあたらないのは不思議なことです(というか、あえて否定しているサイトさえいくらでもみつかるくらいです)。

記事を読んでいただければたちどころにわかることですが、当事務所は「立場」を鮮明にしております。あえて鮮明にしているのは、人間や社会に対する見方は、その人自身の立場から自由にはならないからです。中立を装うことは考察を浅くし、論旨を不明確にする。「立場」のない「立場」などありようがない。当事務所の立場は、ぼく自身が社会的弱者であるため、弱者の立場に徹することです。ぼくのような弱虫は「七人の侍」のようには決してなれないけれど、せめてその心意気だけでも真似して、社会的強者に阿らないようにしたい。そういう気持ちで当サイトをたちあげました。よろしくです。

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