交通事故被害者は、だれに受任すべきなのか。

交通事故被害者が注意すべきこと

交通事故にあわれた被害者は怪我をされたり、車を破損などされたりして大変なことです。その損害の賠償をしてもらうために、これから、加害者そして加害者側の損保担当者を相手に示談交渉を進めなければならなくなります。しかし、交通事故はそう何度も経験するわけでないため、なにをどのようにしたらいいのか途方に暮れてしまうのがふつうです。

事故被害者がまず相手にするのが加害者であり、そして、実際は加害者側損保の担当者です。損保の担当者はそのことで生計を立てているいわばプロであり、百戦錬磨で鍛えた知識と経験があります。かたや、知識も経験もほとんどない事故被害者。そんな素人がプロ相手にどのように交渉していったらいいのでしょうか。

交通事故に詳しい弁護士が知人にいるような幸運な方は別にして、一昔前は、たいていは素人とプロの交渉ごとということになって、プロの思い描くストーリーどおりに押し切られるのがふつうでした。しかし、ネットが発達した現在、示談交渉を進める上での情報がネットを検索すればあふれかえっています。が、その情報は正しいものもあれば正しくないものもある。玉石混淆です。それらの情報に接した事故被害者にとって、どの情報が正しくて信頼できるのかがまずわかりづらいし、自分だけでは手に負えなくて、調査や交渉ごとをだれかに任せることも時に必要になってきます。が、われこそは事故被害者のためと謳っているものばかりなので、実際にいったいだれを信頼したらいいのかがもっともわかりづらく気になることだと思います。

知識とは中立なものであること

ここで注意してほしいのは、情報の正確さもさることながら、その情報(知識)そのものが中立なことです。

昔、東大卒が多い自民党が間違えるはずがないと豪語している自民党支持者に会ったことがあります。ぼくは苦笑するしかありませんでした。たしかに東大卒は勉強をいっぱいしているわけだから、その知識量も多くかつ正確だといえるかもしれません。ただ、知識それ自体はあくまで中立的なものであり、どちらにも役立つ武器なのです。したがって、その正確でたくさんの知識をどちらの側に使うかにある。わかりやすいたとえ話をしてみましょう。

知識は刀という武器と同じ

hitininnno
その昔、武士という職業が存在しました。この武士は帯刀を許された職業のことであり、刀の専門家です。殿様を頂点にして、殿様に雇用され、殿様を守るために武器である刀の技術を日夜みがいていた。

この武器である刀自体は殿様を守るためにも使えるし、農民に加勢して殿様に刃向かうためにも使えます。しかし、悲しいかな、現実は殿様を守るために使われた例が圧倒的に多く、農民に加勢するために使われた例など不幸にしてきわめて少なかった。ごく稀に後者のような武士が現れますが、こういう武士こそ庶民にとっての英雄であり、「七人の侍」はまさにそのようなタイプの武士たちでした。

利益が一致しているか相反しているかが重要

したがって、問題はその使い手にあります。使い手がどちらの側に立つかで知識もそれぞれの側の武器になる。そして、その使い手がどちらの側に立つかは双方の利益が一致するか相反するかでふつうは決まってくる。

この、肝心要のことを説明したサイトが皆無といっていいほどにみあたらないのが現状です(というか、あえて否定しているサイトさえいくらでもみつかるくらいです)。

ところで、ぼくが読者になっているほたかさんのサイトで、そのことを考える上で大変参考になる記載をみつけました。ほたかさんのサイトというのは医学会の、とくにがん治療についての不正を糾弾しているすばらしいサイトです。以下に引用します。

伝達テクニックを重視しただましの手口

情報を見るべきポイントとして、

・その情報を受けた人が、どのような行動を起こすと考えられるか?
・その時に、利益を得るのは誰か?
・利害関係者は誰か?
・不利益、批判や問題点について、具体的に説明しているか?

利害に直結する団体であれば、話半分、いや、1/10くらいに差し引いて判断すべきです。

都合のよい勝手な論理解釈や、データの曲解(グラフ操作)や、不適切な専門用語の使い方、怪しい情報が多いところは、ばっさり切り捨てることをお勧めします。・・・

また、心に訴えかけるストーリや、顔写真、イラストを多用するなど、伝達テクニック重視のところも、眉唾をつけましょう。

笑顔や、病気であれば不安をイラスト、写真で示すことは、無意識に感情を刺激し、記憶に残りやすく、情報を過大評価することが知られています。

もちろん、広告側は、心理研究、脳科学研究、マーケティング研究でそのことを熟知していますので、文字や数字でなく、心・印象に訴えかける方が効果的な作戦と知っています。

よく、非言語コミュニケーション(表情やしぐさ)がは8割と言われますが、それは、素直に身内に伝える場合のこと。

現代は、それを知って悪用することが増えたので、理性で5割くらい切り捨てて特に、宣伝、インターネットでは、裏付けとなる情報源、数字、論理を重視すべきでしょう。
(引用者による改行編集あり)

 
前半部分もそうですが、後半の「心に訴えかけるストーリや、顔写真、イラストを多用するなど、伝達テクニック重視のところも、眉唾をつけましょう・・・」以下のところは大変教えられることが多かった。

交通事故110番さんの受け売りなのですが、最近は、交通事故賠償分野でも、一説には月に1500万円もの大金をかけるサイトまで存在するのだそうです。そういうサイトは、たんに読者の理性に訴えるだけでなくて、イラストなどを多用して「伝達テクニック重視」の感情にも訴える。そして、そこに書いてある情報や知識も専門の売文業者にやらせているともいわれております。売文業者任せだと教科書にあるような知識ばかりになって、経験に裏付けられた具体性が少ないのが特徴です。

ネットで情報を調べたり、専門家を探したりする場合、上記のようなリスクが潜んでいることは肝に銘じるべきでしょう。

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当事務所の立場

突然、交通事故にあわれた被害者は、怪我をされたり、車を破損などされたりして大変なことです。その損害の賠償をしてもらうために、これから、加害者そして加害者側の損保担当者を相手に示談交渉を進めなければならなくなります。しかし、交通事故は人生でそう何度も経験するわけではありません。なにをどのようにしたらいいのか途方に暮れてしまうのがふつうです。

ところが、事故被害者がまず相手にするのが加害者であり、そして、実際は加害者側損保の担当者です。損保の担当者はそのことで生計を立てているいわばプロであり、百戦錬磨で鍛えた知識と経験があります。かたや、知識も経験もほとんどない事故被害者。そんな素人がプロ相手にどのように交渉していったらいいのでしょうか。

交通事故に詳しい弁護士が知人にいるような幸運な方は別にして、たいていの方は途方に暮れてしまうことでしょう。一昔前は、素人とプロの交渉ごとということにふつうはなって、プロの思い描くストーリーどおりに押し切られるのがふつうでした。しかし、ネットが発達した現在、示談交渉を進める上での情報がネットを検索すればあふれかえっています。が、その情報は正しいものもあれば正しくないものもある。玉石混淆です。それらの情報に接した事故被害者にとって、どの情報が正しくて信頼できるのかがまずわかりづらいし、自分だけでは手に負えなくて、調査や交渉ごとをだれかに任せることも時に必要になってきます。が、ネット上には、われこそは事故被害者のためだと謳っているものばかりなので、実際にいったいだれを信頼したらいいのかわかりません。

知識とは中立なものであること

ここで注意してほしいのは、情報の正確さもさることながら、その情報(知識)そのものが中立なことです。

昔、東大卒が多い自民党が間違えるはずがないと豪語している自民党支持者に会ったことがあります。ぼくは苦笑するしかありませんでした。たしかに東大卒は勉強をいっぱいしているわけだから、その知識量も多くかつ正確だといえるかもしれません。ただ、知識それ自体はあくまで中立なものであり、どちらにも役に立つ武器なのです。したがって、その正確でたくさんの知識をどちらの側に使うかにある。わかりやすいたとえ話をしてみましょう。

知識は刀という武器と同じ

hitininnno
その昔、武士という職業が存在しました。この武士は帯刀を許された職業のことであり、刀の専門家です。殿様を頂点にして、殿様に雇用され、殿様を守るために武器である刀の技術を日夜みがいていた。

この武器である刀自体は殿様を守るためにも使えるし、農民に加勢して殿様に刃向かうためにも使えます。しかし、悲しいかな、現実は殿様を守るために使われた例が圧倒的に多く、農民に加勢するために使われた例など不幸にしてきわめて少なかった。ごく稀に後者のような武士が現れますが、こういう武士こそ庶民にとっての英雄であり、「七人の侍」はまさにそのようなタイプの武士たちでした。

利益が一致しているか相反しているかが重要

したがって、問題はその使い手自身にあります。使い手がどちらの側に立つかで知識もそれぞれの側の武器になる。そして、その使い手がどちらの側に立つかは双方の利益が一致するか相反するかでふつうは決まってきます。

この、肝心要のことを説明したサイトが皆無といっていいほどにみあたらないのは不思議なことです(というか、あえて否定しているサイトさえいくらでもみつかるくらいです)。

記事を読んでいただければたちどころにわかることですが、当事務所は「立場」を鮮明にしております。あえて鮮明にしているのは、人間や社会に対する見方は、その人自身の立場から自由にはならないからです。中立を装うことは考察を浅くし、論旨を不明確にする。「立場」のない「立場」などありようがない。当事務所の立場は、ぼく自身が社会的弱者であるため、弱者の立場に徹することです。ぼくのような弱虫は「七人の侍」のようには決してなれないけれど、せめてその心意気だけでも真似して、社会的強者に阿らないようにしたい。そういう気持ちで当サイトをたちあげました。よろしくです。

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