ボランティアのぼくに「おんぶにだっこ」はよしてね

交通事故被害者の方から、こういう判例がないかとか、記事で紹介した判例の詳細を知りたいとか、あるいは、後遺障害の件で争いがあって、反撃のための何か適切な医学論文がないかとか相談されることがある。私はそういう方に対してこれまで無償で判例を送り、医学論文も送っていた。しかし、中には「ありがとう」の一言もない人がいる。送ったら、あとは無しの礫。つい最近の例だと、コメントで判例の詳細が知りたいとあったので、私は判例全文を送りますよと答えた。しかし、あちらから、「じゃ、お待ちしています」とかなんとか、とにかくなんでもいいのだけれど、そのような反応が一切ない。お約束したけれど、お人よしの私でも、送るのがばかばかしくなった。

あのね。交通事故被害者の方が判例や医学論文を探すのはすごく大変なことだと思うのです。たいていは図書館に行って、そこにあることはまずないから、中央の図書館から取り寄せて入手するというのがふつうでしょう。さらにコピーなどしていたら、1週間では終わらないでしょう。もしそれでも見つからなかったら、本を買わないといけない。判例集もそれなりの額がしますが、医学書はとにかくバカ高い。1万円を超えるなんてざらです。

恩着せがましくいいますが、そういうのが大変だと思うから、当方は送ってあげているのです。そういう私だって労力を使うのです。判例だと、まず判例集で調べて該当の判例を探し出し、コピーして、さらにパソコンに取り込む。それをメールで相談者に送る。メールで送ることができるものはまだかんたんですが、医学論文になると、郵送したことも何度かありました。ケチくさいかもしれないけれど、郵送料を請求したことはただの一度もありません。無償どころかあきらかな赤字なのです。ちなみに、ネットで調べてみたら、医学論文を調べ取り寄せたりすると1論文につき5万円請求しているところもありました。判例サービスについても事故原因調査込みで30万円です。

あるいはまた、後遺障害がからんだ案件で、いきなり原本300ページ以上の資料を郵送してくることがありました。紛失するなどの恐れがあるため、結局は私がコピーするはめになる。私が所持するコピー機は古いため300ページもコピーするのに、ゆうに2時間以上かかりました。さらに紙代はともかく、インク代が高い。機種はキャノンMP480なのですが、黒もカラーもほぼ全部使い切りました。相談者はなにがしかのお金を同封されていましたが、そんな額では私は赤字なのです。その相談者がこの一文を見る可能性があるので言っておきますが、誠実な方で、その人を責めるつもりで書いているわけではありません。が、大量の資料を送られる方で、それが原本なら、ぜひコピーしてそちらのほうを送ってください。そのお願いのために、あえてとりあげました。

とにかく、このようなことがここ最近続いているため、念のための注意でした。「ありがとう」の一言で救われるのです。「ありがとう」が言えないのなら、自分で苦労して探すか、高い料金を支払ってプロに頼んだらいい。厳しいことを言いましてごめんなさい。

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