ひなたぼっこが俺の趣味

今日は天気がいいのでひなたぼっこに

今日は天気がよかったので近くの公園へひなたぼっこに出かけた。いつもなら公園のベンチにあおむけになるか、芝生の上にあおむけになるのだが、季節がら外は風がまだあって寒いので、クルマの中で日光をあびてひなたぼっこをしていた。そう、これが俺の趣味。

ひなたぼっこ仲間のおっちゃん

今日はいつもいる浮浪者がいなかった。50歳くらいのおっちゃん。もうかれこれこの公園に住みついて10年くらいになるだろう。私とはひなたぼっこ仲間だ。一番最初にあったのが真冬のひどく寒い日だった。相当に厚着をしていたけれど、それでも寒そうだった。それで、私がバックパッカーをしていたときに使っていた厚手のジャンパーと毛糸のズボン下を進呈した。それ以来親しくなり、身の上話をしてくれる間柄になった。

浮浪者暮らしも大変だ

彼は〇×罪で2度刑務所暮らしをしていた。そんな彼でも刑務所よりはよっぽど浮浪者のほうがいいのだそうだ。詳細は聞かなかったが、あそこは地獄、2度と戻りたくないと言っていた。かといって浮浪者暮らしが楽かというとぜんぜんそうではない。まず飯の確保。それが大変らしい。次に住むところの確保。常に追い出されることを覚悟しないといけない。それと現金があるといいので、市内の目を付けている自動販売機の下を探しに回る。そこに小金がときどき落ちているらしい。そう彼は言っていた。それで1日が終わる。浮浪者暮らしも大変だ。

余計なことを言ったばかりに・・・

以上は5年ほど前に書いた記事なのだが、その後、彼とは話さなくなった。私が余計なことを言ってしまったからである。生活保護を受けたらどうか。もし1人で心細いなら、私が同行してあげてもいいと。いつもは感情を表に出さない彼だったが、そのときは怒り口調で、生活保護なんて受けない。そんなのは恥だ。

その気持ちはわからないでもない。でもね。本来受けてしかるべきあなたような人が受けないと、ほかの人は、もっと受けづらくなるよ。私はそう思ったが、口には出さなかった。余計なお世話である。そのことがあって以来、彼は私を敬遠するようになった。

kinksの「Sitting In The Midday Sun」

さて、今日ご紹介する曲はkinksの「Sitting In The Midday Sun」。日本語タイトルは「ひなたぼっこが俺の趣味」。

天気のいい日はひなたぼっこにかぎる

この曲を聴いていると気持ちがあったかくなって、心が本当に休まる。歌詞は「俺は怠け者、それでも、一文無しの浮浪者でいるほうが財産を失うことを恐れる金持ちでいるよりずっといい」。こんな調子の曲だ。

私はお金持ちになったことがないから金持ちの気持ちがよくわからない。おカネのためだったらなんだって飲み込んでしまう「うわばみ」みたいな気持ちが悪いのがこの世の中にいっぱいいるし、そういうのがえばりくさっているたいへん困った世の中だと思う。もちろん、おカネがあったほうがないよりいいに決まっているが、だからといって、こんな気持ち悪い「うわばみ」だけにはなりたくないね。天気のいい日はひなたぼっこにかぎる。仕事なんかばからしくてできるかよ。

私はものごころがついたころから、金持ちになることなんてまったく関心がないんだ。他人を差別しないで、家族団らん、1日3度の飯が食えて、あえて理想をいうなら、年に1回くらい海外のバックパッカーができたらいいなあ。それが実は大変なんだけれどもね。

「Sitting In The Midday Sun」のうまい訳

ネット検索していたら、うまい訳があったので拝借した。引用元はこちら

I’m sitting by the side of a river
Underneath the pale blue sky
I’ve got no need to worry, I’m in no hurry
I’m looking at the world go by.

Just sitting in the midday sun,
Just soaking up that currant bun,
With no particular purpose or reason
Sitting in the midday sun.

Everybody say I’m lazy
They all tell me get a job you slob,
I’d rather be a hobo walking round with nothing
Than a rich man scared of losing all he’s got.

So I’m just sitting in the midday sun
Just soaking up that currant bun,
Why should I have to give my reasons
For sitting in the midday sun

Oh look at all the ladies
Looking their best in their summer dresses,
Oh sitting in the sun.
I’ve got no home,
I’ve got no money
But who needs a job when it’s sunny. Wah Wah.

I haven’t got a steady occupation
And I can’t afford a telephone.
I haven’t got a stereo, radio or video
A mortgage, overdraft, a bank loan.

The only way that I can get my fun
Is by sitting in the midday sun
With no particular purpose or reason
Sitting in the midday sun.

Oh listen to the people,
Say I’m a failure and I’ve got nothing,
Ah but if they would only see
I’ve got my pride,
I’ve got no money,
But who needs a job when it’s sunny. Wah Wah.

Everybody thinks I’m crazy,
And everybody says I’m dumb,
But when I see the people shouting at each other
I’d rather be an out of work bum.

So I’m just sitting in the midday sun
Just soaking up that currant bun,
With no particular purpose or reason
Sitting in the midday sun.

(訳詞)

おいらは川の土手に座ってる
青く霞んだお空の下
何の心配もないし、急ぐこともないのさ
世の中が移っていくのを眺めているんだよ

昼下がりのひなたぼっこをしてるだけ
お陽さまの光をいっぱいに浴びて
これといって何かしようとか、
しなきゃいけないこともなし
昼下がりの陽だまりに腰を下ろしてね

おいらは怠けものだってみんなはいうし
仕事につけよ、このまぬけといわれるけれど
何にも持たずにうろつきまわる風来坊でいる方が
財産残らずなくすんじゃないかと
びくびくしている金持ちでいるよりはいいよ

だからおいらはただ
昼下がりの陽だまりに腰を下ろして
お陽さまの光をいっぱいに浴びて
何かわけでもなきゃいけないってのかい
昼下がりのひなたぼっこをしてるだけなのに

おやおや、あのご婦人方をみてごらんよ
夏のドレスがとってもお似合いじゃないかい
ひなたぼっこしてるのは
おいらは家もないし
おいらには金もないけど
こんなお天気の日に
誰が仕事しなくちゃいけないってのかね

おいらはちゃんとした職業なんてついちゃいない
電話を引く金もない
ステレオもなきゃ、ラジオもヴィデオも持ってないよ
抵当も、借越しも、銀行ローンだってありゃしないさ

おいらの楽しみっていえば、ただ
昼下がりのひなたぼっこ
これといって何かしようとか、
しなきゃいけないこともなく
ただ昼下がりの陽だまりに座ってることさ

おぉや、みんながいってるよ
おいらは敗残者で、財産なんか何もないなんて
ふぅん、でもみんなにはわからないのかな
おいらには誇りってもんがあるし
金を持ってないっていうのは財産なんだって
まあでも、お天気の良い日に
仕事なんかどうしてしなくちゃいけないのかい

おいらは気が狂ってるとみんな思ってるし
おいらは阿呆だとみんなが言う
でもいがみあっている人たちを見ると
おいらは失業した風来坊でいる方がいいや

だからおいらはひなたぼっこ
お陽さまの光をいっぱいに浴びて
これといって何かしようとか、
しなきゃいけないこともなし
昼下がりの陽だまりに腰を下ろしてね

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