損保業界では「うさんくさい」「詐病じゃないのか」とコテンパンに言われ放題の脳脊髄液減少症。2日前にこの傷病で相談があった。ネットで判定基準をみつけたので、かんたんなメモとして残しておきます。
脳脊髄液減少症の判定基準はこちらです。
冒頭から厳しいことばです。「減少」するというがどれくらい減少するのか計測できない。現状では唯の推論だと。いちおう本文のほうも引用しておきます。
*研究班では、以下の基準を作成するにあたり、疾患概念についての検討を行った。「脳脊髄液減少症」という病名が普及しつつあるが、現実に脳脊髄液の量を臨床的に計測できる方法はない。脳脊髄液が減少するという病態が存在することは是認できるとしても、現時点ではあくまでも推論である。画像診断では、「低髄液圧」、「脳脊髄液漏出」、「RI 循環不全」を診断できるにすぎない。
以上のような理由で、今回は「脳脊髄液減少症」ではなく「脳脊髄液漏出症」の画像判定基準・画像診断基準とした。
ざぁっと目を通しましたが、減少量の把握ができないため、脳脊髄液減少症に伴う各症状および隣接傷病からその存在を類推するという手法を採用するしかないみたいです。検査の内容は以下のとおり(冒頭の画像を見てね)。
低髄液圧症については、頭部MRI(硬膜肥厚) ・髄液圧測定
髄液漏出症については、脳槽シンチ・MRミエロ ・CTミエロ
結果は厳しいようです。