たまにこういうのもいいかも。ブラーのサードアルバムから。
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交通事故に役立つ本(入手可能な本の紹介)
交通事故に役立つ本(入手可能な本の紹介)
【事故調査】
①
②
同上。③事故解析技法 自研センター
新版(平成20年5月改訂版)5250円。軽微物損事故の実験例豊富。ネット専門店から入手可能である。
④バリア衝突実験写真集 (2011年)自研センター
側面擦過衝突や偏心ポール衝突、車対車側面衝突、車対車フルラップ追突などの多様な衝突条件での実験結果が掲載されている。ただし、一次衝突事故のみ対応。3150円。
⑤
調査の基本概念である制動距離とか反応時間とかを改めて考えてみるきっかけになる本。【過失割合】
①
②
日弁連が編集した本。通称「赤本」。他に「青本」もある。
【交通事故賠償全般】
①
②
東京地裁民事27部の裁判官が参加している。裁判所の判断の傾向を知るのに有用。③
②の後続本。【道交法】
①
【捜査関係】
①
②
同上。【自動車保険】
①
定番。②
損保の手の内がわかるかも。【自賠責】
①
自賠法条文の解説書。②
個々の条文解説よりも自賠責を鳥瞰的にとらえた本。【後遺障害】
①労災障害認定必携
労災における後遺障害の指南書。専門店扱い。
②
ひととおりのことが書いてあるし、参考文献の紹介も豊富。①②は後遺障害を考える上での基本中の基本の書。③
交通外傷について、医療機関がどのように考えているのかがよくわかる本。④
②の姉妹本。②で取り上げていない傷病についても言及している。⑤
裁判所と自賠責の判断の齟齬を通して、ブラックボックス化している自賠責判断基準のヒントを与えてくれる本。⑥
基本的な傷病について書いてある(むち打ち症以外)ので、医師面談前の確認に重宝していた。むち打ち症については、この本に参加されていた医師が↓の本にかかわっているので、そちらを参照。
【むち打ち関連】
①
むち打ちに関することならまずはこの本から。②
最近の書。③
軽微事故によるむち打ち症発生の場合の事故との因果関係でいわゆる閾値論を論破するための本④
工学方面からの、むち打ち症をはじめとする交通外傷へのアプローチ。【素因減額問題】
①
素因減額のテーマに絞って詳述した唯一の本。【損保調査員が参照する医学書】
①
②
このスタンダードシリーズは他にも法医学とかあり、よく利用されている。③
この分野の権威書。ここから引用すると医者はグーの音も出ないという恐るべき本。が、高くて古本で我慢した。④オルソペディクス Vol.1「外傷性頚部症候群診療マニュアル」
賠償実務を支える重要論文多数収録。
⑤
むち打ちの打ち切りなどで重宝される本。よく引用される調査が掲載されている。⑥
損保人身担当者向けの医学書。⑦
損保顧問医として最も著名かつ影響力のある医師の書かれた本。他に別著2冊あるが、入手困難。
【精神疾患、交通事故を起因とする】
①
精神疾患の診断基準本のダイジェスト版。ダイジェストでないほうはこちら(↓)だが、高くて持っていない。②
③
②③は、DSM-4の監修者(アレン・フランセス)によるDSM-5使いこなし本とその限界を示した本④
交通事故との因果関係で問題になるうつ病やてんかんなどの外因性精神病が詳しい。PTSDについても別著で詳しい。
⑤
脳と心理との関係について書かれた名著。このことですごく誤解している弁護士が何人もいるので、せめてこれくらい読んだら。ただし、「入門」となっているが、本格的文献。
【交通心理学】
①
【番外編】
特殊分野の本
①
②
乗用車とトラックの修理にからむ「修理費と事故との相当因果関係」と乗用車の 「修理費見積料要求」の2テーマ。③
物損で損保が一番支払いたくない分野である「評価損」。裁判例を集積し、そこから支払うための「結論」を導き出している。④
代車料に係る事案は、要求件数が多く、常に紛争の火種。その解決先を提示。⑤
①~④の著者・海道野守氏が一般向けに書かれた物損請求書。古いが、わかりやすい。【休業損害】
①
休業損害分野の唯一の本。毎年のように改定されている。この先生は休業損害だけでなく、実は休車損の調査もやられている。休車損の本も書いていただけるとありがたい。
【心に残った本】
心に残るかどうかはその本のすばらしさによるが、その前提として、読者の世界観とか価値観とかと共鳴し合わないと成立しない。だから、ここで取り上げた本の中には、なんだあんな偏向本というのもあるかもしれない。