ライザップでダイエット。健康被害のリスクあり

ダイエットを始めた

先月の初めから減量することとエスペラントの習得に取り組んでいる。エスペラントについては話が長くなるので別の機会にするとして、ダイエットしようと思うようになったのは、階段を20段もあがると息があがり、両膝がガクガクし、とにかく身体が重かったからである。それに、腹の前部は涎掛けみたいに膨らみ垂れているし、脇腹にも手でつかみとれそうなほどの大きなコブ状の脂肪がこびりついていた。身体の重いのとお腹の醜いのとがダイエットを始めた理由であった。

ライザップ方式

が、ダイエットってどうすればいいんだろう。やったことがなかったので、ネットで検索してみたら、あのライザップのダイエット法が一番最初に見つかった。説明しだすと長くなるので要点だけ記すと、食事制限と運動トレーニングの2本立てで、食事制限はとにかく糖質をとらないこと、運動トレーニングについてはライザップ指導員のサイトがあったのでそちらを参考にした。以上の二つを厳守し、継続すれば、2か月後には、うまくいくと、こんな割れた腹筋が得られるほどの見事な身体に変身できるのだという。

自然な痩せ方でありたい

いや、すげぇ。おれも・・・と思ったわけではない。若いあんちゃん・ねぇちゃんなら不自然さもなくかっこ良くていいんだけれど、ぼくの年齢でこんな腹筋山脈の連なりバキバキ筋肉ムキムキの身体になったら(なれたとしてだ)、外見だけ気にする、ちんぽこぶらぶらのエロおやじに思われるにちがいない。いい歳こいてとか、キモイとか言われるのがおちである。偏見かもしれないが、健康的すぎてかえって病的なのである。病的といったらあれだけれど、どっか不自然である。自然な痩せ方、歳相応の痩せ方でいい。

ぼくの望むのは、もうちょっと身体を軽くして、腹をへっこませたい。それだけである。その二つを目標にダイエットを始めた。が、ライザップの食事制限は糖質を一切摂るべきでないなど、ぼくには相当に無理があるため、自分に合うようにテキトウに自己流に変えてみた。変えてみてそれでも体重が減らないようなら、そのときは、段階的にライザップ方式を採用することにした。これだったらぼくにもできそうだし、2か月などといわずもっと長続きしそうだ。急激なダイエットはリバウンドがつきものらしいが、それもたぶん起こらないだろう。

具体的にどうしたか

すなわち、食事は3食欠かさず摂るが、腹8分目を旨とする。糖質については極力さけることにしていたが、そのうち、ご飯などの炭水化物を摂らないと身体に力がはいらないため、その禁を破って、一食につきご飯1杯までは許容範囲にした。酒も太るからやめろということだったが(ただし、焼酎等はいいらしい)、こっちも途中でその禁を破り、週に2回ほど、コップに1杯くらいは飲んでもいいことにした。

かんたんにいってしまうと、腹8分目、ご飯や麺類はふだん食べる量の半分までとし、間食はしないこと。それ以外の禁止事項は無視した。運動トレーニングについては、最初こそはライザップ方式をまねていたが、9つもトレーニングがあるためメンドーくさくなって、現在は腹と背中をくっつけるようなイメージで腹を引っ込ませ、そのまま呼吸を止めずに30秒ほど静止させることと、スクワットとプランクだけである。所要時間は20分ほどである。トレーニングは毎日欠かさずではなく、週2日程度はさぼっている。その結果だが、ダイエットを開始しておよそ40日間で、5㌔以上の減量に成功した。とりあえず、ライザップに感謝である。

【スクワット】


【プランク】

ライザップではここからさらに減量して標準体重までさげろということである。標準体重まで減量した上で、今度は、筋肉をつけていくというのがその手順である。腹筋を見せようと思うなら、腹の上にぶあつく乗っかっている脂肪をまず取り除くべし。そうしないと、せっかくの腹筋が見えないではないかという理屈である。

標準体重は死亡率が低いとは本当か

ところで標準体重というのは「ヒトが肥満でもやせでもなく、一定期間内の死亡率や罹患率が有意に低いなど、最も健康的に生活ができると統計的に認定された理想的な体重のことであり」、「統計上、BMI(body mass index)法によって BMI=22 となるとき、高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能異常等の有病率が最も低くなるとされている。このときの体重を理想体重と考える方法であり、標準体重は 標準体重(kg) = 身長(m)2 × 22 で得られる」としている。(以上、ウイキペディアより)

ウイキペディアは教科書でも引用されるほどに最近はその評価が高まっているらしい(?)が、残念ながらガセネタも多い。この標準体重の記載「一定期間内の死亡率や罹患率が有意に低い」について、どうしてそういえるのか、その根拠が示されていない。これもその可能性が大いにありそうだ。下の表をみてほしい。

メタボ気味のほうが健康で長生きできる

先月読んだ近藤誠氏の「健康診断は受けてはいけない」からの拝借である。文章のほうも引用しよう。

そもそも人は、メタボ気味のほうが健康で長生きできるのです。もし大病をしたときに、体に肉がついていれば、それを消費しながら生きながらえることもできます。百歳長寿を達成したような人たちは、若い時分はたいてい小太りだったはずなのです。それはデータでも示されています。

人の肥満度をあらわすのに、“BMI(体格指数、ボディマス指数)”があります。BMIは、体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができ、その値が“25以上”だと“肥満”と判定されます。しかしじつは男性では、BMIが25~27の人たちが、死亡率が一番低いのです(図参照)。なお、女性では、死亡率が一番低いのはBMIが23~25ですが、25~27との違いはわずかです。

男性でも女性でも、死亡率が一番高いのは、BMIが極端に低い人たちです(図参照)。日本にはBMIが30以上という極端な肥満者は少なく、逆に極端に痩せた人が多いので、メタボを心配するより、痩せた人を対象に“もっと太ろうキャンペーン”をすべきなのです。(P141‐)

BMIと死亡リスク調査は他にもある。国立がん研究センターによるもので、ほぼ同様の結果――すなわち「男性では、BMIが25~27の人たちが、死亡率が一番低い。女性では、死亡率が一番低いのはBMIが23~25ですが、25~27との違いはわずか」にほぼ一致する。

(注)

国立がん研究センター

ところで、近藤氏があげた図と国立がん研究センターのあげた図とを比べてみてほしい。数値はほぼ一致するにもかかわらず、国立がん研究センターの図の読み取りが一見してもだめ、二見、三見しないとわからないのである。グラフ上の単位(BMI23-25を基準(ハザード比=1)として、各BMIグループと比較した相対リスクで示しましたとある)が横軸の単位と一致していないのだ。ずれていることが読み取りづらくさせていることの原因である。

どうしてこんなわかりづらい図にしてしまったのか。さらに、国立がん研究センターの図に対する結論部分がおかしいのである。グラフ上の健康リスクが高いものが赤字数値、健康リスクが低いものが黒字数値で示されているのに、その評価として、男性の「最も低い範囲」に赤字である「21.0~22.9」を含めていることである。あるいは、黒字の「27.0~29.9」が外されていることである。これは単純な記載ミスによるものなのかよくわからないが、とにかく、わかりづらく誤解を招くような図はいただけない(ぼくの図の読み取りが間違っているかもしれないので、もしそうならご教示ください)。

超肥満でないかぎり、中高年になってからの無理なダイエットはできればやめといたほうがいい

標準体重のBMIは「22」とある。近藤氏があげた図を参考にすると、BMI「22」は、男性の「最も低い範囲」外であり、「最も低い範囲」である25以上27未満の人と比較すると、死亡リスクは十数パーセント跳ね上がる(男性の場合)。身長との関係で、標準体重(BMI22)が具体的にはどれくらいで、健康体重(BMI25≦<27)が具体的にはどれくらいなのかを示すために、図にしてみた。

身長標準体重(BMI22)健康体重(BMI25≦<27)
1605664~69
1656068~73
1706472~78
1756777~82
1807181~87
1857586~92
計算式:BMI数値×身長(m)×身長(m)=体重(㎏)
便宜上、BMI25≦<27を「健康体重」とした。
小数点以下は四捨五入した。したがって、この表はあくまで目安なので、各自計算されたほうがいい。

ダイエットを始める前からぼくは「健康体重」だったことになる。が、ダイエットをしないで現状のままだとやはり身体が重いし、腹の出っ張りを出っ張ったまま我慢しないといけなくなるため、ぼくの目標値は「BMI23」にした。「健康体重」とはいえないかもしれないが、「23」なら、健康被害へのリスクが最小限に抑えられそうだし、ある程度のダイエットが期待できる数値だからである。順調にいけば、半月後は無理としてもあとひと月もあれば、なんとか達成できそうだ。達成したら、もうダイエットはやらない。健康被害リスクが思いのほか高すぎるからである。

以上に書いたことについて、こちらも参考になる。

健診オールAでは、50歳以降にガタガタっとくる

SBクリエイティブの編集部員(男性、43歳、身長171㎝、体重62㎏)の健康診断の評価は見事に「オールA」。この文句のつけどころのない健診データを、近藤氏と和田氏は次のように分析している。

近藤 身長が171㎝で62㎏。BMI21だね(体格指数。体重〈㎏〉÷身長〈m〉÷身長〈m〉で計算)。これがまず、やせすぎなんだなぁ。

和田 BMIが21しかないのは、かなり問題。元気に長生きするには、本当はあと10㎏ほしいぐらい。中性脂肪も150以上あったほうがいいんだけど、64しかないですね。

それでもダイエットしたいなら、中高年はほどほどで

大病を患うことがほとんどない若者ならいざしらず、大病予備軍である40歳以上の中高年の方が減量をしたため、健康被害のリスクを高める可能性があることが、先の二つの調査から判明した。メタボは健康に悪いとか言われているけれど、必ずしもそうじゃないこともわかった。痩せているよりどちらかというと太っているほうが健康にはいいのだ。「体に肉がついていれば、(いざというとき)それを消費しながら生きながらえる」のである。

それでも見栄えをよくしたい。そのために標準体重を目指したい、少々の健康リスクが生じてもかまわない――死亡率十数パーセントのアップが「少々」とはいえるか疑問だが――という考えもあるだろう。ここは自己責任である。長生きしたいとは思わないけれど、ぼくだって、動くのに難儀し、出ん腹じゃ見てくれも悪いので、もうやめといてもいいのに、今もダイエットを継続中である。が、健康被害へのリスクを考えると、中高年の男性は標準体重を目指すべきではなく、ほどほどでやめといたほうが無難である(なお、女性は標準体重でもほとんど悪影響なし)。

「太り過ぎを増やしてあれを売ろう」企業の怖いたくらみとは

(追記:18・11・23)

文春に関美和氏執筆のBMIに関する記事を発見した。一部引用したい。

1945年、NYにあるメトロポリタン生命保険会社で働いていたルイ・ダブリンという統計担当者が、契約者の体重の基準を切り下げて、「太り過ぎ」に分類していた人を「肥満」に分類すれば高い保険料を支払わすことができることに気がついた。それを裏付けるために創り出した指標がBMIだ。一夜にして肥満や太り過ぎに分類されてしまった人たちはダイエットに走った。ここからダイエット産業と「ヘルシー食品」の一大市場が生まれる。本物の肥満が蔓延する40年も前のことだ。

食品会社やダイエット産業にとっての巨大市場は、病的な肥満ではなく少しぽっちゃりした普通の人たちだ。その普通の人たちを「太り過ぎ」に分類してしまったのが、1997年のWHOの報告書である。「太り過ぎ」を決めるBMIの基準が27から25に下げられたことで、普通の人たちがいきなり「太り過ぎ」になった。この線引きの基準になったのは、例の生命保険会社の社員が創りあげた戦前のデータだった。

健康体重(BMI)は保険会社が金儲けのために考案された指数だというのだ。真偽のほどは不明だが、少なくとも言えることはBMIを目指すことに科学的な根拠はなく、それどころか、寿命を縮めかねないということである。

【追記:08・10・5】
ダイエットを始めてからおよそ2か月はすぎただろう。現在のBMTが「23.2」。目標である「23.0」までまだ若干の減量の必要があるが、ほぼ目標を達したと思う。

現在も腹8分目を守っているが、糖質制限などの食事制限は特に課していない。ダイエットを始める前は、「腹の前部は涎掛けみたいに膨らみ垂れているし、脇腹にも手でつかみとれそうなほどの大きなコブ状の脂肪がこびりついていた」醜態だったが、かなりの程度解消されたかと思う。これ以上痩せたいとは思わないが、ある程度解消されたとはいえ、腹の出っ張りがまだ気になる。腹筋バリバリになりたいというより、出っ張り解消のために今後は筋力トレーニングに移りたい。

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