インフルエンザがはやっているらしい
本日午前中、介護施設に入所している父を見舞いに行ったら、窓口の女性事務員から、いま、インフルエンザがはやっており、入所者の1人に発病者がいるので、タミフルで予防したいと言ってきた。タミフルって、あのタミフルのことか。まああああああだ、使われているんだ! 私は、即座にダメだと拒絶した。帰宅してすぐにネットでタミフルについて調べてみたら、以下のことがわかった。
タミフルは百害あって一利なし
NPO法人医薬ビジランスセンター 浜 六郎氏によると、
日本では、インフルエンザに罹ると、たいていの人は受診します。検査を受け、タミフルなどノイラミニダーゼ阻害剤が処方されています。欧米ではどうでしょうか。
欧米では、インフルエンザは、自然に治癒する軽い感染症なので、基本的には、「薬剤は不要」とされています。日本のように、誰もが医者にかかって、検査を受け、タミフルやリレンザなどのノイラミニダーゼ阻害剤の処方を受けるということはありません。
図2に、人口1000人あたりの抗インフルエンザウイルス剤の使用頻度を示しました。ヨーロッパでは、比較的処方の多いフランスでも、人口あたり、日本の50分の1、スウェーデンやデンマークは日本の300分の1、イタリアは1000分の1、英国では日本の1200分の1しかタミフルやリレンザを使っていません。イナビルは欧米では承認もされていません。
WHOは、2017年6月の改訂で、タミフルを必須薬剤の主要リストから外す措置をとり、次回の改訂では、削除を示唆しています。
現在、英国やWHOでも、インフルエンザで重症化のおそれのある糖尿病合併者や高齢者、腎障害など、ハイリスクと言われる人にのみ、推奨しています。しかし、私も参加して検討したコクランのノイラミニダーゼ阻害剤チームの検討結果では、タミフルは、糖尿病や腎障害、精神症状、頭痛を起こしやすく、ハイリスクの人には、かえって危険であると考えられました。
結局、当センターで以前から主張してきているように、タミフルなどノイラミニダーゼ阻害剤は、健康な人には不要であり、ハイリスクの人には逆に危険でさえある、ということになり、使い道のない「もの」でしかない、というのが結論です。
私の判断で間違いはなかった、百害あって一利なし。拒絶してよかったと胸を撫でおろした。無知は救われない。自分や家族の命は自分らで守るしかないようだ。でも、タテマエは「任意」ということだけれど、介護施設の方針と違うことをやったら、追い出されやしないだろうか。そこがちょっと心配だ。
NPO法人医薬ビジランスセンターのサイト情報
詳細については以下で確認されたし。