交通事故調査・賠償、後遺障害で役立った本

アマゾンからの紹介手数料について

このところアマゾンからの紹介手数料が月に2000円近くになる。なんだ2000円ポッチで喜んでいるのかと言われるかもしれないが、貧乏人のぼくにとって、何もしないで入る収入なので、夢みたいなもので、それだけでたいへんうれしい。クリックし、本を購入していただいたみなさん、どうもありがとう。

できることなら収入をもっとあげたい。と思ったので、目障りかもしれないが、以下の本の紹介記事を書くことにした。いずれは、幣サイトの左サイドに移し、常時みなさんの閲覧に供しようかと思う。お前の推薦する本じゃ参考にもならんわと言われそうだが、貧乏人を助けると思って、そこはチト我慢してください。みなさんがクリックし、アマゾンでじゃんじゃん本を買っていただけるとぼくの収入ももっと増える。その結果、毎月確実に2000円を超えるはずだと算段した。実は、四国の田舎の交通事故専門の弁護士さんのやり方を真似てみたいのである。

交通事故にかかわる分野はいっぱいある

交通事故にかかわる分野は多岐にわたる。たとえば事故の原因を探ろうと考えたら、交通事故鑑定の最低限の知識が必要になるし、過失割合や賠償の範囲を知ろうと思ったら、道交法や民法、自賠法、保険法の知識も必須である。事故で死傷しているなら、医学的な基礎知識もひととおり知らないと話にならない。

それだけではまだ足りない。運転者はどういう心理状態で交通事故をやらかしてしまうのか、交通心理学の知識も必要になることがあり、それがないがために、事故の真相に迫れないことがある。また、事故当事者のいわゆるヒューマンエラーにしか目がいかない人が多いが、道路環境にまで目を向ける必要がときにあるかもしれない。

これまでに購入した本の中で、特に役立ったもので、現時点で入手可能なものに限定して紹介してみたい。

事故調査に役立つ本

当事務所では交通事故鑑定をやるだけの能力に欠けているためこの分野は扱っていないが、事故現場や事故車の確認を実施するうえで、「証拠」の保全が欠かせない。そのためには事故鑑定の最低限の知識がどうしても必要になる。あるいは、世に出回っている鑑定書の真贋を見極めることなどぼくらにはできない相談だが、疑問を抱く程度のためにも基本的な知識は必要である。

1⃣
林洋氏の代表作。古いという批判があるが、定番教科書である。ぼくも記事を書く上で大変お世話になっているし、ちょくちょく引用している。

 

2⃣
江守一郎氏の代表作。新版(と言っても1984年)が出ているが、高くて買えなかった。これも定番教科書のひとつと言われている。

 

3⃣事故解析技法 自研センター

旧版(平成元年)を持っている。新版(平成20年5月改訂版)は5250円。この本でいちばんすごいと思ったのは、軽微物損事故の実験が豊富なこと、すなわち、バンパーの破損・へっこみ具合から加害車両の速度を推定する実験結果がたくさん載っていることである。なお、自研センター発行の本は一般書店では入手できないようだ。ネットで専門店から入手可能である。

 

4⃣バリア衝突実験写真集 (第3版、2011年)自研センター

側面擦過衝突や偏心ポール衝突、車対車側面衝突、車対車フルラップ追突などの多様な衝突条件での実験結果が掲載されている。事故車の傷をどう評価するのかを知るための必須の文献だと思う。3150円。

 
個々具体的な事件の適用例については、林洋氏や江守一郎氏の本が参考になった。ここではそのうちのごく一部を紹介する。

5⃣

 

6⃣

 

7⃣

 

8⃣

過失割合・賠償の範囲に役立つ本

代表的なものだけを挙げた。

1⃣
説明の要なし。

 

2⃣

通称「赤本」といわれているやつ。「青本」を挙げていないのはたんに持っていないからである。念のため。

 

3⃣
自賠責の国際比較が載っているのがいい。新版は扱い量が少なくなったのが残念だけれど。

 

4⃣
東京地裁民事27部の裁判官が参加している。裁判所の判断の傾向を知るのに有用。

 

5⃣
道交法の定番教科書。

 
6⃣


「信頼の原則」という記事を書いた際に、たいへん参考になった。この本なくして「信頼の原則」の記事の信頼度は無きに等しい。

保険を知るのに役立つ本

学者の書いた保険法の本なし。持っていないからである。が、以下の3冊があればたいていのことは足りると思う。

1⃣
定番。

 

2⃣
相手のことを知らないと勝負にならない。

 

3⃣
自賠法条文の解説書。

後遺障害を知るのに役立つ本

後遺障害についての本は別記事(「後遺障害を知るために読むべき本」)に書いたことがある。詳しいことはそちらの記事に譲り、ここでは基本中の基本書だけの紹介にとどめたい。ただし、精神疾患に関する本の紹介がまだだった。外傷性になじまない疾病性の傷病は、事故との因果関係を立証するうえでもっとも難しい事案である。ぼくがこれまでに読んだ精神疾患に関する本の中で「よかった」本・読まないと先に進めない本を紹介したい。

1⃣労災障害認定必携

専門店が扱っているらしい。

 

後遺障害をやるのだったら、これは必読書である。ひととおりのことが書いてあるし、参考文献の紹介も熱心である。以上、ふたつは基本中の基本の書。

 

3⃣
精神疾患の診断基準本。が、こちらはダイジェスト版である。ダイジェストでないほうはこちら。

高くて買えなかった。

 

4⃣
DSM-4の監修者だった人(アレン・フランセス)のDSM-5使いこなし本とその限界を示した本
5⃣

 

6⃣
交通事故との因果関係で問題になるうつ病やてんかんなどの外因性精神病が詳しく説明されている。

 
ついでなので新刊本の紹介も。

8⃣
最近読み終えた本。はしがきからおわりまで一言も逃さないつもりで読んだ。若い時は別にしてここまで熱心に読んだ本は最近記憶にない。先に紹介した弁護士本をたぶんに意識した本である。つまり、高野本に載っていない遷延性意識障害とかPTSDとかを積極的にとりあげている。大変勉強になった。が、あえてひとつだけ不満がある。偉い先生方の本に対して「不満」とは何事かと思われたかもしれない。これはいずれ別記事でとりあげたい。

交通心理学に関する本



他にもいくつも類書が出ているし、持っているが、この本のみの紹介にとどめる。この本はとにかくすばらしい。調査研究の宝庫みたいで。

番外編

いいもわるいも特殊分野の本なので、これを見るしかないという本。

1⃣
旧版(第2集)は持っているが、新版の第3集はまだ買っていない。買うかどうかもわからない。全損賠償の決定版。

 

2⃣

 

3⃣

 

4⃣
上の3著の著者・海道野守氏が一般向けに書かれた物損請求書。古いが、わかりやすくてすごくいい本である。記事ネタにも何度かした。

 

5⃣
これも休業損害分野の唯一の本。毎年のように改定されている。ここの先生は休業損害だけでなく、実は休車損の調査もやられていたから、休車損の本も書いていただけるとありがたいのだが。

心に残った本

心に残るかどうかはその本のすばらしさにもよるが、読者の世界観とか価値観とかと共鳴し合わないと成立しない。だから、ここで取り上げた本の中には、なんだあんな偏向本というのもあるかもしれない。

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事務所所在地・連絡先

ホームズ調査事務所:
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電話番号:090-1314-0234

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当事務所の立場

突然、交通事故にあわれた被害者は、怪我をされたり、車を破損などされたりして大変なことです。その損害の賠償をしてもらうために、これから、加害者そして加害者側の損保担当者を相手に示談交渉を進めなければならなくなります。しかし、交通事故は人生でそう何度も経験するわけではありません。なにをどのようにしたらいいのか途方に暮れてしまうのがふつうです。

ところが、事故被害者がまず相手にするのが加害者であり、そして、実際は加害者側損保の担当者です。損保の担当者はそのことで生計を立てているいわばプロであり、百戦錬磨で鍛えた知識と経験があります。かたや、知識も経験もほとんどない事故被害者。そんな素人がプロ相手にどのように交渉していったらいいのでしょうか。

交通事故に詳しい弁護士が知人にいるような幸運な方は別にして、たいていの方は途方に暮れてしまうことでしょう。一昔前は、素人とプロの交渉ごとということにふつうはなって、プロの思い描くストーリーどおりに押し切られるのがふつうでした。しかし、ネットが発達した現在、示談交渉を進める上での情報がネットを検索すればあふれかえっています。が、その情報は正しいものもあれば正しくないものもある。玉石混淆です。それらの情報に接した事故被害者にとって、どの情報が正しくて信頼できるのかがまずわかりづらいし、自分だけでは手に負えなくて、調査や交渉ごとをだれかに任せることも時に必要になってきます。が、ネット上には、われこそは事故被害者のためだと謳っているものばかりなので、実際にいったいだれを信頼したらいいのかわかりません。

知識とは中立なものであること

ここで注意してほしいのは、情報の正確さもさることながら、その情報(知識)そのものが中立なことです。

昔、東大卒が多い自民党が間違えるはずがないと豪語している自民党支持者に会ったことがあります。ぼくは苦笑するしかありませんでした。たしかに東大卒は勉強をいっぱいしているわけだから、その知識量も多くかつ正確だといえるかもしれません。ただ、知識それ自体はあくまで中立なものであり、どちらにも役に立つ武器なのです。したがって、その正確でたくさんの知識をどちらの側に使うかにある。わかりやすいたとえ話をしてみましょう。

知識は刀という武器と同じ


その昔、武士という職業が存在しました。この武士は帯刀を許された職業のことであり、刀の専門家です。殿様を頂点にして、殿様に雇用され、殿様を守るために武器である刀の技術を日夜みがいていた。

この武器である刀自体は殿様を守るためにも使えるし、農民に加勢して殿様に刃向かうためにも使えます。しかし、悲しいかな、現実は殿様を守るために使われた例が圧倒的に多く、農民に加勢するために使われた例など不幸にしてきわめて少なかった。ごく稀に後者のような武士が現れますが、こういう武士こそ庶民にとっての英雄であり、「七人の侍」はまさにそのようなタイプの武士たちでした。

利益が一致しているか相反しているかが重要

したがって、問題はその使い手自身にあります。使い手がどちらの側に立つかで知識もそれぞれの側の武器になる。そして、その使い手がどちらの側に立つかは双方の利益が一致するか相反するかでふつうは決まってきます。

この、肝心要のことを説明したサイトが皆無といっていいほどにみあたらないのは不思議なことです(というか、あえて否定しているサイトさえいくらでもみつかるくらいです)。

記事を読んでいただければたちどころにわかることですが、当事務所は「立場」を鮮明にしております。あえて鮮明にしているのは、人間や社会に対する見方は、その人自身の立場から自由にはならないからです。中立を装うことは考察を浅くし、論旨を不明確にし、自己を無責任な立場に置くことになる。「立場」のない「立場」などありようがない。当事務所の立場は、ぼく自身が社会的弱者であるため、弱者の立場に徹することです。ぼくのような弱虫は「七人の侍」のようには決してなれないけれど、せめてその心意気だけでも真似して、社会的強者に阿らないようにしたい。そういう気持ちで当サイトをたちあげました。丸山真男のことばを最後に引用しておきます。

丸山真男から

ゲーテは「行動者は常に非良心的である」といっておりますが、私たちが観照者、テオリア(見る)の立場に立つ限り、この言葉には永遠の真実があると思います。つまり完全にわかっていないものをわかったとして行動するという意味でも、また対立する立場の双方に得点と失点があるのに、決断として一方に与するという意味でも、非良心的です。にもかかわらず私たちが生きていく限りにおいて、日々無数の問題について現に決断を下しているし、また下さざるを得ない。純粋に観照者の立場、純粋にテオリアの立場に立てるものは神だけであります。その意味では神だけが完全に良心的であります。

私たちの社会というものは、私たちの無数の行動の網と申しますか、行動の組合せから成り立っております。社会がこうして私たちの行動関連から成り立つ限りにおいて、私たちは行動あるいは非行動を通じて他人に、つまり社会に責任を負っています。その意味では純粋に「見る」立場、ゲーテの言う意味での完全に良心な立場というものは、完全に無責任な立場ということになります。

したがってこの点でも神だけが、完全に無責任でありうるわけであります。認識することと決断することとの矛盾中に生きることが、私たち神でない人間の宿命であります。私たちが人間らしく生きることは、この宿命を積極的に引き受け、その結果に責任を取ることだと思います。この宿命を自覚する必要は行動関連が異常に複雑になった現代においていよいよ痛切になってきたのです。

世のなかには一方では、認識の過程の無限性に目をふさぎ、理論の仮説性を忘れる独断主義者もいれば、またそもそも認識の意味自体を頭から蔑視する肉体的行動主義者がいます。しかし他方その半面では、物事はそう簡単にはイエスかノーかきめられないのだ、もっとよく研究してからでなければなんともいえないという名目の下に、いつも決断を回避することが学者らしい態度だという考え方がかなり強い。

あるいは対立する政治的争点に対して、あれももっとも、これももっとも、逆にそれを裏返しとして、あれもいけない、これもいけないということで、結局具体的な争点に対して明瞭な方向性を打ち出すことを避ける態度をもって、良識的であるとか、不偏不党であるとか考える評論家やジャーナリストもかなりいるようであります。

たびたびゲーテの言葉を引いて恐縮ですが、ゲーテはこういうことをいっています。「自分は公正であることを約束できるけれども、不偏不党であるということは約束できない。」今申しましたような世上いわゆる良識者は対立者に対してフェアであるということを、どっちつかずということと混同しているのではないでしょうか。
「現代政治の思想と行動」丸山真男 P452-454

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なお、当サイトは中国語でも対応可能である。電話でもいいし、メッセージでもよろしい。

本现场可以用汉语对应、如过在日本有遇到交通事故的无论是中国人还是台湾人、请随时商量、商量的时候、请在网上「留言」。

【推薦図書】

これまでに購入した中で、特に役に立った図書です。アマゾンから購入可能なものに限定しました。アマゾン以外からの購入図書については、こちらこちらの記事をごらんになっていただきたい。

(事故調査)

1⃣
林洋氏の代表作。定番教科書である。現場調査に欠かせない視点を提供してくれる。

 

2⃣
江守一郎氏の代表作。新版(と言っても1984年)あり。これも定番教科書のひとつと言われている。

(過失割合・賠償の範囲に役立つ本)

 

2⃣
交通事故訴訟をリードする東京地裁民事27部の裁判官が参加している。裁判所の判断の傾向を知るのに有用。

 

3⃣
道交法の定番教科書。

 

4⃣
「信頼の原則」という記事を書いた際に、たいへん参考になった。この本なくして「信頼の原則」の記事の信頼度は無きに等しい。

(保険を知るのに役立つ本)

1⃣
これ一冊あれば、任意保険のたいていのことはわかる。

 

2⃣
自賠法条文の解説書。

(後遺障害を知るのに役立つ本)

後遺障害をやるのだったら、これは必読書である。参考文献の紹介も豊富。

 

8⃣
先に紹介した弁護士本をたぶんに意識した本である。つまり、高野他本に載っていない遷延性意識障害とかPTSDとかを積極的にとりあげている。

(交通心理学に関する本)



類書はたくさんあれど、外国の調査研究が宝庫のように詰まっている。

(特殊分野編)
いいもわるいも特殊分野の本なので、これを見るしかないという本。

1⃣
旧版(第2集)は持っているが、その後の判例の展開を示した新版の第3集あり。全損賠償の決定版。

 

 

 

4⃣
上の3著の著者・海道野守氏が一般向けに書かれた物損請求書。古いが、わかりやすくてすごくいい本である。

 

5⃣
これも休業損害分野の唯一の本。毎年のように改定されている。ここの先生は休業損害だけでなく、実は休車損の調査もやられていたから、休車損の本も書いていただけるとありがたいのだが。

(交通事故を考える上で、最初に読んでおきたい本)

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